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06 Norrsken

ノルフェン。スウェーデン語で「オーロラ」を意味します。オーロラはまだ見たことがないですが北欧への憧れの気持ちを形成するモチーフのひとつになっています。神秘的で幻想的そして地球や自然を感じることのできる象徴でもあると思っています。

今までもオーロラをテーマに曲を書こうとしたことが何度かありましたが、どれも頓挫し完成には至りませんでした。けれど、Skábma(スカーマ)を書いた時期くらいにこの曲のメインメロディーが湧き出てきたのでデモ音源を作りました。その時のメロディーはlap harpで演奏し、違うセクションには歌も入ってました。そこからいつか形にしようと思いつつずっと放置していた所、新しいピアノのソフト(NOIRE)を手に入れたのをきっかけに、ピアノソロとして初めからアレンジをやり直し完成させました。

凍(いて)つく冬空にオーロラが雄大にたなびく様子を浮遊感のあるコードとアルペジオで、光のつらなりをメロディーでそれぞれ表現しています。

人の心や存在までも圧倒するような自然が織りなす現象に畏怖(いふ)の念を感じつつ、その美しさに魅了され、夜に引き込まれる様子。大袈裟に言えば、生と死を感じる時間ですらあると思っています。

曲の後半部ではピアノパートを重ねて、純粋な意味でのピアノソロではないのですが、上記で書いた畏怖の念と美しさが混在する様子を意図しています。

これから先、いつか実際にオーロラを見ることができたなら、もしかしたらまた違った表現になるかもしれませんが、今は自分の心象風景に宿るオーロラを眺めて、どこまでも広がる夜空に漂っていたいと思います。

01 MORINO HAJIMARI

02 Skábma
03 Glänta
04 Hiraeth
05 Kaamos

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