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01 MORINO HAJIMARI

「森のはじまり」

アルバムのタイトルにもなっている重要な曲

2020年6月21日に配信された「北欧のおうちで音楽ピクニック」ハーモニーフィールズ主催のイベントに動画で参加した際に書き下ろした曲で、北欧の夏至祭をコンセプトにしています。動画ではオケを使わずに弾き語りスタイルのオーガニックなアレンジでしたが、音源ではかなり気合を入れて世界観を構築しました。TINÖRKSの音楽性のひとつでもある民族的な響きと電子楽器の融合をベースに、日本語の歌を加えることで多国籍で、どこか空想的な雰囲気を感じれると思います。

[lyric]

幹の中
宿る唄にふれる

新緑の息吹に
耳を澄ませる
何もかも

透き通る道は
あらゆる生命が旅をしている

風に根ざしたBetula platyphylla
語り 祈ろう

人は手をつなぐ 踊る
音色あまねく
森の奥へと

飛びゆく鳥の
視線をこえて 太陽さえも

透き通る道は
あらゆる生命が旅をしている

風に根ざしたBetula platyphylla
語り 祈ろう

◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇

詩の中に出てくるBetula platyphylla(バチュラ・プラティフィラ)というのは、カバノキ科カバノキ属の落葉樹の一種の白樺(シラカバ)のこと。夏の訪れを祝うスウェーデンの夏至祭では、草花で飾った白樺のメイポールが広場に立てられその周りを人々が踊る習慣があるそうです。

 

2020年春頃からコロナ禍が吹き荒れ、否応なしにコロナの状況を考えざるをえない時に書いた曲なので、自然への尊さ、感謝を感じる夏至祭をイメージしつつも、それだけではなく、人の命のはかなさ、命が次の命をつないでいく尊さを自分の中で音楽に込めました。

 

「透き通る道は
あらゆる生命が旅をしている」

目には見えないけれど過去世、現世、来世をつなぐ透明の道があって、すべての人の命がその上を歩んでいる。そして過去、現在、未来のことを一人一人がお互いに語りながら時に励まして、慰めて、讃え合うというのが生命の営みのひとつなんじゃないかなって思います。


占星術では約200年続いた地の時代が終わり2020年の終わりから風の時代へ移行するらいしいのですが、コロナ禍にあって、それぞれの人がこれからどういう生き方をしていくのか、試されているような気がします。

02 Skábma
03 Glänta

04 Hiraeth
05 Kaamos
06 Norrsken

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